筑波大学・世界を変えよう基金アカデミー

大学の授業では取り上げないテーマについて 学類を越えた仲間たちと議論しませんか

ランダム化比較評価手法に関する勉強会 第12回実施報告

7/14 (木) 20時から「ランダム化比較評価手法に関する勉強会」第12回が行われました!

 

 

 

ランダム化比較評価手法や勉強会の内容についてはこちらをご覧ください↓

mdwacademy.hatenablog.com

 

 

今回から、新たな章(というかシリーズというか)に入りました!

全部で6つの区切りがあります。一区切り終わったんだなあ〜と、勝手にしみじみしておりました。

 

今回の学び:non-compliance (crossover)と spilover

non-compliance (crossover)とは、自分の意志で介入群に割り当てられているのに介入を受けなかったり、対照群に割り当てられているのに介入を受けたりすることです。例えば、介入群がエステを無料で受けられる群だった場合、対照群に割り当てられた人は「いいなあ〜」と思ってこっそり介入群に紛れ込むかもしれません。一方、介入群が毎日授業を受けて課題をこなすように指示された場合、割り当てられた人は「面倒くさい」と授業を受けない=対照群と同じ状態になってしまうかもしれません。

spiloverとは、介入群から対照群に情報や介入の効果が漏出してしまうことです。対照群に友人が割り当てられていることを知らないまま、介入群の人が「最近実験でこんなこと教えてもらったんだ〜」と介入で学んだ知識を話してしまう場合などがそれに当たります。

 

実験が予定通りに進まない例については学んだことがあったのですが、種類を分けて学んだことはなかったので、興味深かったです。この二つへの対処法は似ていますが、概念の定義は少し異なるので、気をつけたいと思いました。