ランダム化比較評価手法に関する勉強会 第18回実施報告
9/1 (木) 20時から「ランダム化比較評価手法に関する勉強会」第18回が行われました!
※こちらの記事は2022年9月8日にいくつか修正を加えております
ランダム化比較評価手法や勉強会の内容についてはこちらをご覧ください↓
今回はcost-effectiveness analysisについて学びました!
私たちは買い物をするとき、値段と質を見極めて、お得な買い物をしようとします。
よく「コストパフォーマンス(コスパ)」の良い商品を買う、と言ったりしますよね。
今回学んだ分析方法はまさに、実験や調査で確かめた教育プログラムや介入のコスパを確かめるものです。
cost benefit analysisという方法もよく用いられるようですが、こちらは介入の効果が複数の指標で表せる時(例えば、一つの教育プログラムを行なって、学校の出席率、成績、将来の就職率などの結果が出るとき)に、全ての結果を経済的効果という一つの指標に揃えることで、複数の効果指標を持つプログラム同士(教育プログラムAとBなど)が比較しやすくなるというメリットがあるようです。
(修正)こちらがcomparative cost-effectiveness analysis のことでした!20220908
少しややこしいですが、comparative cost-effectiveness analysisというものもあるそうです。これは、cost benefit analysisの例のように、一つの介入プログラムの効果が複数の指標表せる時、どの結果が最も費用対効果が高いかを求められるそうです。例えば、一つの教育プログラムを行なって、学校の出席率、成績、将来の就職率などの結果が得られたとき、特に成績への効果のコスパはピカイチです!と言ったことがわかる感じでしょうかね。
(修正)こちらがcost benefit analysis のことでした!20220908
研究者は、最も効果的な治療法や介入を考えることに必死で、経済的な面を全く考慮しないということを批判されることがあります。近年、産官学連携の重要性が注目されるようになったことで、このような視点への関心は高まっているのではないかと思います。
コスパを考慮しすぎるとイノベーションが生まれにくいという批判もあるので、どちらの視点も持てる人でありたいなあと思いました!