筑波大学・世界を変えよう基金アカデミー

大学の授業では取り上げないテーマについて 学類を越えた仲間たちと議論しませんか

ランダム化比較評価手法に関する勉強会 第4回実施報告

5/12 (木) 20時から「ランダム化比較評価手法に関する勉強会」第4回が行われました!

 

 

ランダム化比較評価手法や勉強会の内容についてはこちらをご覧ください↓

mdwacademy.hatenablog.com

 

今回は、"Counterfafctual" がキーワードとなっていました。

「反実仮想」や「反事実」と訳される単語です。

わかりやすいように、具体例を用いてお話しします。

 

新しいお薬の効果を試したいとき、お薬以外の条件は全く同じにできると実験結果の信頼性が高くなりますよね。全く同じ人々に、全く同じタイミングで、お薬を使った場合と使わなかった場合の比較ができると理想的です。身近な言葉で言うなら、異なる世界線でお薬を使ってもらいたいということです!この異なる世界線を"Counterfactural"といいます。

 

しかし、私たちは「まだ」異なる世界線を用意できそうにないですね。(いつか用意できるのではないかという期待を込めて。)

そのため、ランダム化比較評価手法では、新しいお薬を試す集団に似ている集団(対照群や統制群と呼ばれます)を比較のために置くというのが必須なのです。

 

これまでなんとなく「対照群があった方が反証的で信頼感が増しそうだよな〜」と考えていた私の頭に、対照群をおく理由が言語化されて、ストンと入ってきました。次回も楽しみです!!